第9地区

【おすすめ映画レビュー★洋画】
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【あらすじ】
ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。

攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。

彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるのだが……。




【解説】
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが製作を担当し、アメリカでスマッシュヒットを記録したSFムービー。
突然地球に難民として降り立った正体不明の“彼ら”と共に暮らすことになる人間の困惑と、マイノリティーとして生きる“彼ら”とのドラマをしっかりと見せる。

本作で監督と脚本を担当し、デビューを飾ったのは新人のニール・ブロンカンプ
俳優たちも無名ながらも迫真の演技を披露する。そのオリジナリティーあふれる物語と、摩訶(まか)不思議な“彼ら”の造形に目を奪われる。
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【おすすめ度】★★★★
無名の新人監督による作品で、ビジュアルの雰囲気はB級SF映画。

しかし公開後、数々の絶賛評価をうけ、最終的にはオスカー作品賞ノミネートにまで登りつめた異例の秀作映画です。

FOR HUMANS ONLY

大方のSF作品では、エイリアンが人間より強い立場にいることがお決まりのパターンです。
しかし本作のエイリアンは弱りきった"難民"として登場します。

予想外の展開に困った地球人。
地球人らしい考え方で、彼らを隔離保護しようとしますが…。

このアイデアが素晴らしい!

世界各地で現実に抱えている難民問題と、地域的に想起させる人種差別問題、そこにモキュメンタリー手法がストライクし、今までのSF映画には無かった"リアリティ"が「第9地区」には存在します。

現実世界の写し絵的な設定が最後まで根をはり、その後途方もない展開をみせるストーリーも、抵抗なく受け入れることが出来ました。
SFアクション

後半は一転、SFチックにストーリーが急展開します。

パワードスーツが登場したり、エイリアン達本来の化学力が露出され、派手なアクションが楽しめました。
そしてこれらSFアクションも、実際の南アフリカ、スラムをロケーションとして使用しているのが良いですね。

現実の汚れや不衛生な環境は、SF特有の"つくりもの感"を打ち消していて、ここにもリアリティが存在しています。

この映画の難を言うとしたら…女性にはあまりオススメ出来ない事でしょうか。

全編通して不衛生、グロテスクであり、メカやアクションに熱くなれるのも男性が中心だと思います。

しかし見た目の悪さの中に、夫婦愛や友情、親子愛といったテーマが貫かれている事もこの作品の良さの一つだと思います。












posted by K at 19:45 | おすすめ映画 【更新順】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする