
【あらすじ】
“審判の日”から10年後の2018年。
人類軍の指導者となり、機械軍と戦うことを幼いころから運命づけられてきたジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)。
今や30代となった彼は、人類滅亡をもくろむスカイネットの猛攻が開始されようとする中、ついに人類軍のリーダーとして立ち上がることになる。
【解説】
アーノルド・シュワルツェネッガーの代表作となった大ヒットSFアクション3部作の新生シリーズ第1弾。
人類滅亡を意味する“審判の日”から10年後の2018年を舞台に、30代となったジョン・コナーが人類軍の指導者となり、機械軍の支配する世界に立ち向かう。
監督は『チャーリーズ・エンジェル』のマックG。
主人公ジョン・コナーを『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルが演じる。
ニュータイプのターミネーターと人類の戦いに注目だ。

【おすすめ度】★★★★
前作「ターミネーター3」の公開から数年…、多くのファンの不安と期待を背負いつつ「T」シリーズは復活しました。
新たな舞台
旧シリーズで語られてきた未来。
すなわち機械が支配する"絶望的な世界"が今回の舞台です。
タイムパラドックスによりこれまでの様な修正可能な現代とは完全に切り離され、未来での闘いにのみ視点が定められています。
この設定がすごく良かった!
旧シリーズが新シリーズの為の布石にかわり、全く新しい形でターミネーターの世界が広がっています。
無理矢理になりつつあった未来→過去の流れは止まり、新しく未来を切り開いていく…違和感なくターミネーターの世界を引きもどしたマックG監督、お見事だと思います。
もうひとりの主役
そして今作で最も功労したと言えるのが…新鋭サム・ワーシントン演じるマーカス・ライト。
罪深き過去と、驚愕の使命を背負いつつ、完全に主役を食う活躍ぶりです。
そして、狂暴性と優しさの両面を合わせもつ、最も"人間的な"マーカスの存在が、本作に新たなテーマをもたらしています。
シリーズのリンク
これまでのシリーズをオマージュするシーンも沢山盛り込まれています。
「死にたくなければついて来い」「アイルビーバック」などのお決まりの台詞。
そして「T2」の主題歌「ユークッドビーマイン」も意外な場面で使われ、テンションが上がります。
極めつけはCGによるアーノルド・シュワルツェネッガーの登場…感無量です。
大方の悲観的な予想を覆し、正式な「T」シリーズの継承作として認められた「ターミネーター4」。
未来のキーパーソンを主軸に、機械VS人間の戦争は新たな局面を迎えていきます…。
これまでにない新しいターミネーターの世界観に、今後の展開を期待せずにはいられません。