
【あらすじ】
新型医療機器のセールスマンとして生計を立てるクリス(ウィル・スミス)は、大儲けを見込んで買い取った機器を思うように売ることができず、家賃や税金を払えない状態に陥ってしまう。
妻のリンダ(タンディ・ニュートン)にも去られた彼は、証券会社の正社員を目指して養成コースを受講しようとするが……。
【解説】
ホームレスから億万長者となり、アメリカンドリームを実現させた実在の人物、クリス・ガードナーの半生を基に描いた感動作。
『メン・イン・ブラック』のウィル・スミスが人生の最も困難な時期を愛する息子とともに切り抜けた主人公を熱演。
彼の実の息子が息子役を演じているのも見逃せない。監督はイタリア映画界の俊英ガブリエレ・ムッチーノ。
単なるサクセスストーリーではなく、父子愛のドラマとして描き上げた監督の手腕に注目だ。

【おすすめ度】★★
金と仕事を失い、家も失い、妻に逃げられ、極限状態の父親が息子のために奮闘するサクセスストーリー。
実在する人物、クリス・ガードナーの半生に基づいた感動物語です。
人生のどん詰まり
金も家もないゼロからと言うよりは、息子がいる分マイナスの状態に追い詰められた主人公。
いかにして毎晩のベッドを確保し、食費を捻出し、息子をケアするか…観ていてすごくいたたまれない気分になりました。
特にトイレで一泊するシーンは辛過ぎる…。
何も無償の証券マン研修をしなくても…と思ったのは僕だけでしょうか。
確かにサクセスストーリーだけどかなり無謀な挑戦に、結果が分かっていてもヒヤヒヤしてしまいました。
努力は認めますけどね。

親子の共演
息子役に扮しているのは実際にウィル・スミスの息子であるジェイデン・クリストファー・サイア・スミス。
彼の演技はすごく自然で良かったと思います。
…実際の父親だから自然だったのでしょうか?
いずれにしても可愛い息子のため、頑張れ親父!というノリでウィル・スミスも熱演していました。
役柄の為に激痩せした努力も流石ですね。
ストーリーが辛い分、ラストはもっと盛り上げて欲しかった、というのが正直な感想ですが…スミス親子の熱演は見所だと思います。